メルセデス・ベンツ　Sクラスの買取相場とは

メルセデス・ベンツは、世界で初めて「自動車」を発明、特許を取得した最古の自動車メーカーです。当時はけして当たり前ではなかった「自動車の安全性」という概念を確立し、さまざまな技術を開発するなど、現代の自動車産業の礎を築いてきました。

メルセデス・ベンツは高級車メーカーとしておそらく最も有名なメーカーであり、そのステータス性は世界最高峰といえるでしょう。

しかしその功績は、単なる「高級車」の枠組みだけにとどまるものではありません。自動車の歴史そのものがメルセデス・ベンツの存在抜きには語れないものであり、創業から90年以上経った今もなお進化を続ける由緒正しい自動車メーカーなのです。

メルセデス・ベンツ史上、最高級

そんな圧倒的ブランド力を誇るメルセデス・ベンツの中の最高位に位置するフラッグシップモデルが「メルセデス・ベンツ　Sクラス」です。

これより上のランクにあたるものに、オーダーメイド仕様の受注生産車である「マイバッハ」がありますが、量産販売されているモデルの中ではSクラスが間違いなく最高級。

量販モデルだからこそ実用性や環境性能なども常に最新鋭の技術が投入される、メルセデス・ベンツの顔ともいえる存在なのです。

グレードによって全く異なる市場価値

メルセデス・ベンツSクラスの代表モデルといえば、王道のEセグメントセダンです。

しかしそのほかにもクーペやカブリオレ（オープンカー）、受注生産のリムジンである「メルセデス・マイバッハ・Sクラス」があります。

後者3台はグレードが限られていますが、セダン型のグレードは排気量・ボディサイズ・4輪駆動の有無・ハイブリッド仕様などかなりの種類が用意されています。しかも価格は1000万円台のものから2000万円以上のものまであり、その差はかなりのもの。

そこに多数のオプションやパッケージ類が加わると、価格差はさらに広がります。

中古車市場におけるメルセデス・ベンツSクラスの買取価格相場が「ピンからキリまで」という状況になってしまうのは、こういった事情があるからです。

モデルや走行距離などの条件が同じ場合であっても、買取価格に数十～数百万円の差がでることも珍しいことではないのです。

車の状態が最大の着目点

では、査定において何が価格に大きく影響するかと言えば、やはり「所有者がその車を大切に扱ってきたかどうか」になります。

メルセデス・ベンツのようなステータス性の高い車は特に、「見た目の美しさ」が重要視されます。そして、車の状態が良好に保たれている「証拠」があればなお良いですね。

傷やへこみはないか、メンテナンスは行き届いているか、購入時の書類はそろっているか、車検や定期点検の記録は残っているか…

メルセデス・ベンツSクラスの売却では、これらの「状態の良さ」が買取価格を大きく左右すると言っていいでしょう。

白・黒・シルバーのベースカラーが高価値

上にあげたことは大前提として、さらに細かく人気の傾向を見ていきましょう。

査定に強いカラーは定番の白・黒・シルバーの3色。特にオフィシャルなシーンで実力を発揮する高級車ですので、奇抜なカラーだと買取価格が下がってしまう傾向が強いです。

来るフルモデルチェンジに要注意！

マーケットで需要が高いのは、やはり現行・先代モデルの2種類です。

ただし、メルセデス・ベンツSクラスは2020年にもフルモデルチェンジが行われると言われているため注意が必要です。

Sクラスは販売開始から50年以上の歴史を誇る名シリーズであり、モデル展開も豊富。中には古くとも価値が高いモデルもあるため、安易に年式やモデルの新旧で語れない部分もあるのですが、新型の登場はやはり中古車市場価格に大きく影響すると思われます。

最後に

メルセデス・ベンツSクラスを売却する際に大切なのは、少しでも車体を良好な状態に保ち、走行距離を抑えること。

モデルチェンジも控えているので、少しでも早く行動することが重要です。

まずは一度無料査定を受けるなどしてみてはいかがでしょうか。