かつて自動車といえば「セダン」が主流でした。でも、近年はミニバンや軽自動車のドライバーが増加し、セダンの販売台数は低迷・・・。その余波を受け、セダンはリセールバリューの低い車として知られるようになってしまいました。

しかし、セダンの人気は低迷しているものの、すべてのセダンのリセールバリューが低いわけではありません！

こちらの記事では、リセールバリューの高いセダンやセダンを高く買い取ってもらう方法をお教えします。

低迷を続けるセダン

子供が車の絵を描けば必ず「セダン」の形をしていたのは、今や昔の話・・・。かつて自動車の代表的な車種として世界中に普及したセダンも、利便性の高い軽自動車やミニバン、SUVに人気が集中するにつれ、販売台数は低迷。

高級車の分野でもその流れは同様で、「いつかはクラウン」というキャッチフレーズも完全に風化。いまはアルファードやヴェルファイアなどのミニバンにその座を奪われてしまいました。

そして中古車の査定額は車の人気・需要を直接反映するため、セダンは現在、もっともリセールバリューの低い車種の一つに挙げられている状況です。

リセールバリューの高いセダン5選

基本的にセダンのリセールバリューは低迷していますが・・・、しかし！例外もあります。以下の5つのモデルは、セダンにもかかわらず（？）リセールバリューの高い車として知られています。

トヨタ・プレミオ

トヨタ・アリオン

トヨタ・カローラアクシオ

レクサス GS

ホンダ・グレイス

海外需要が支えるセダンの残価率

なぜこれらのモデルは、残価率が高いのでしょうか？

その秘密は「海外需要」にあります。

実は日本の中古車の多くは海外で販売されることになります。つまり、日本国内で売れないとしても、海外で人気があれば、中古車としての需要は高くなるわけですね。

プレミオ、アリオン、アクシオなどはブランド力が高く、故障しづらいのが特徴的で、また人気の小排気量のグレードもあることから、海外での人気は上々。

ようするにセダンのリセールバリューは、辛うじて海外需要によって支えられているのです。

ちなみに、残価率とは？

残価率という言葉が何度も出てきていますが、これはリセールバリューを測る上での指標のひとつ。新車価格に対する、新車から3年後の価格の比率を意味します。たとえば200万円の新車を購入し、3年後に100万円で売却出来たら、残価率は50%ということになります。残価率が高ければ高いほど、リセールバリューの高い車ということになるわけですね。

価格が急落するリスクもある

セダンの人気は海外需要に支えられていることは分かりましたが、それは大きな「リスク」もはらんでいます。というのも、自動車は諸事情により、たびたび輸出を規制されてしまうことがあるからです。

国内で人気のある車であれば、そこまで極端な相場の下落はありませんが、海外需要に支えられている自動車の場合、このような不測の事態により、ある日突然値崩れしてしまうことがあるんですね。

セダンを高く売る方法

①売りたいと思ったらすぐに売る

リセールバリューの高いセダンは前述のようなリスクをはらんでいます。自動車は時間の経過とともにドンドン売値が下がっていきます。とくにセダンはリセールバリューが低いため、売りたいと思ったら、迷わずすぐに売却するようにしましょう。

②下取りには出さない

ディーラーに下取りに出すと、相場よりはるかに低い価格で取引されてしまいます。車を売る時は、必ず販売店に買い取ってもらうようにしましょう。

③なるべくたくさんの査定会社に依頼する

査定額は結局のところ、査定会社の判断によります。そのため、セダンを売る時には必ず複数のお店に査定を依頼し、査定額のもっとも高くなるお店で売却するようにしましょう。

一括査定は危険？簡単に査定額の高いお店を見つける方法とは？

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