クライスラー・300の買取相場とは

「クライスラー・300」はアメリカのクライスラーが販売する高級セダンであり、「クライスラー・300レター」シリーズを近代的にアレンジした継承モデルでもあります。

クライスラー・300の前身にあたるのが、「クライスラー・300M」です。

300Mは1999年にデビューし、フルサイズFFセダン「イーグル・ビジョン」の後継モデルとして発売されました。

300Mは3.5リッターV6エンジンを搭載し、イーグル・ビジョンと同じLHプラットフォームを採用。

車体は欧州御三家を意識して全長5mの大型サイズとなっており、これにより広い室内空間を実現しています。

また前身のイーグル・ビジョンがミドルエンドであったのに対し、300シリーズの後継車両として、高級路線へとシフトチェンジすることになります。

300Mは2004年まで販売され、その後フルモデルチェンジを経て、クライスラー・300へと生まれ変わります。

クライスラー・300の性能と特徴

クライスラー・300は300Mの後継車であり、デザイン面でも300Mの名残が随所に見られます。

プラットフォームには「クライスラー・LXプラットフォーム」を採用。リアサスペンションやトランスミッションなどにメルセデスベンツの構成部品が流用されています。

初代クライスラー・300にはベースグレード、ツーリンググレード、300C、SRT-8の4種のグレードが設定されており、エンジン構成はそれぞれ、ベースグレードが2.7リットルV型6気筒OHCエンジン、ツーリンググレードが3.5リットルV型6気筒OHCエンジン、300Cが5.8リットルV型8気筒OHVヘミエンジン、SRT-8が6.1リットルV型8気筒OHVヘミエンジンとなっています。

へミエンジンは燃費の良いことから、ガソリン価格高騰時にも上々の売上を見せていていました。

なお、初代モデルは「北米カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。さらに「カナダディアン・カー・オブ・ザ・イヤー」にも選出されています。

コンポーネントは前モデル同様に「クライスラー・LXプラットフォーム」を採用しているものの、大幅にデザインを変更し、ディスチャージヘッドランプやLEDを使用しています。

グレードには300（ベースグレード）、300リミテッド、300Cの3種を設定。

ベースグレードにはV型6気筒3.6リットルペンタスターDOHC24バルブエンジンが搭載され、300CはヘミV型8気筒と8速ATを組み合わせたパワフルな走行が可能となっています。

なお、2012年にはスポーツグレードの300Sと高性能バージョンの300SRT8が追加されています。

クライスラー・300S

クライスラー・300SRT8

インテリアの最大の特徴は、クライスラーの統合情報端末である「Uコネクト」を搭載した点です。

さらに300Sでは10スピーカーサウンドシステムが設定されています。

クライスラー・300の中古車価格相場

現在、クライスラー・300の中古車価格相場は149～798万円に設定されています。

平均価格は234.7万円で、3年落ちの中心価格は248～428万円となっています。

クライスラー・300の新車価格が398～756万円であったことを考えると、残価率が50％を下回っていることも多く、他のアメリカ車同様に、リセールバリューはあまり高くない車種といえます。

査定に出すときの注意点

アメリカ車は査定にあたり特殊な技術や知識が必要で、またアメリカ車をさばくための販路も必要です。

そのため、すべての中古車販売店が高級アメリカ車を高く買い取ってくれるわけではありません。

むしろ一般的な中古車販売店にとって、価格が高いわりに不具合も多いアメリカ車は人気が伸びづらく、在庫になってしまう可能性の方が高いくらいです。

その結果、査定額が相場より低くなってしまうことも珍しくありません。

そのため、クライスラー・300を査定に出すときには、必ずアメリカ車の査定や販売を得意とする販売店を事前に探し出す必要があります。

クライスラー・300を高く売る方法

査定額の高い販売店を見つける方法として、これまでは「一括査定」が一般的でしたが、一括査定はしつこい営業に悩まされたり、時間が掛かったりと、デメリットも多数あります。

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