車の査定額は「繁忙期」にもっとも高くなることをご存知でしょうか？

もしあなたが1円でも高く車を売りたいと思ったら、自動車業界の繁忙期を熟知している必要があります。

そこで、こちらの記事では「車業界の繁忙期と査定額が高くなる理由」、さらに「繁忙期以外の売り時」についてご紹介します。

査定額は繁忙期がピーク

自動車業界の繁忙期とは、3月のことを指します。3月は自動車業界の決算期であり、またライフスタイルの変化から車を購入する人が急増するため、自動車が最も売れる時期になるのです。

そして、車がたくさん売れるということは、同時に中古車の買い取り需要も増加します（車を売るためには、そもそも「商品＝中古車」を用意しなければならないため）。そのため、繁忙期には査定額の上昇する傾向があるのです。

ちなみに、繁忙期は3月なので、3月に車を売るのではなく、「3月までに」売却するのがベストです。3月はすでに繁忙期の真っ只中であり、自動車会社は「その直前までに」大量の車を買い取ろうとするからです。

そのため、1月中旬から遅くとも3月中旬頃までには査定に出すようにしましょう。

6月と8月も査定額がプチ上昇

査定額が最も高くなるのは繁忙期ですが、実は6月と8月にも査定額が上昇します。

というのも、自動車の需要は7月と9月にも若干増える傾向にあるからです。

需要が増える理由として、

7月は夏のボーナス、9月は転勤や行楽シーズンの影響が挙げられますね。

いずれにしても、繁忙期同様に、車の査定額は「車の売れる時期の直前」にもっとも高くなります。そのため、車を高く売りたい場合には1～3月、6月、8月が売却のチャンスといえるでしょう。

ちなみに年末商戦のある12月もチャンスでは？と思うかもしれませんが、年末は出費が多く、自動車の購入は低迷する傾向があります。需要がなければ査定額も上がらないので、年末は避けたほうが無難かもしれませんね。

3月に購入すると自動車税が掛からない？

ちなみに、売却と同時に車の購入を検討している方も多いでしょう。そんな折、「3月に購入すると自動車税がかからない」という噂を聞いたことがあるかもしれません。

自動車税は4月1日～3月31日までの1年分の総額を支払うものであり、年度途中に車を購入した場合は、購入月の翌月から3月31日までの残額を支払うことになります。そのため、「3月に購入すると自動車税が課税されず、お得になる」という考え方があるようです。

しかし、もちろんそれは勘違いです。確かに3月に購入すると「今年度分」の自動車税は掛かりませんが、「来年度分」は通常通り課税されます。分かりにくいので、他の月に購入した場合と比較してみましょう。説明のために、すべての場合で12ヵ月間車を所有していたものとします。

1) 2019年2月に購入した場合（2020年2月に売却）

① 2019年３月分の自動車税が発生＝１ヵ月分の支払い

② 2019年4月～2020年3月までの自動車税が発生 = 12ヵ月分の支払い

③ 2020年3月分の自動車税の還付 = 1ヵ月分の返金

合計・・・12ヵ月分

2) 2019年3月に購入した場合（2020年3月に売却）

① 2019年度分の自動車税は発生しない＝支払い不要

② 2019年4月～2020年3月までの自動車税が発生 = 12ヵ月分の支払い

③ 2020年度分の自動車税の還付なし = 返金なし

合計・・・12ヵ月分

3) 2019年4月に購入した場合（2020年4月に売却）

① 2019年5月～2020年3月までの自動車税が発生 = 11ヵ月分の支払い

② 2020年4月～2021年3月までの自動車税が発生 = 12ヵ月分の支払い

③ 2020年5月～2021年3月までの自動車税の還付 = 11ヵ月分の返金

合計・・・12ヵ月分

このように、購入したタイミングに関わらず、自動車税は同額であることが分かります。ただし、実際にはその他税金の関係することもあるため、詳細は販売店に確認するようにしましょう。

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