自動車を売却する際には、「税金」の発生する場合があります。税金で損をしないために、自動車売却時に発生する税金について、しっかりと知識を身につけておきましょう。

還付される税金・支払う税金

自動車にはさまざまな税金が掛けられています。そして車を売却する際にも新たに税金が発生したり、逆にこれまでに支払った税金が還付されることもあります。

車売却時に発生する・還付される税金には次のようなものが挙げられます。

ただし、これらの税金は「発生する可能性」があるだけで、必ず支払ったり還付されたりするわけではありません。それでは、あなたの愛車を売却した場合はどうなるのか、細かく確認してみましょう。

還付される税金について

売却時に唯一還付される可能性のある税金として、「自動車税」が挙げられます。

そもそも、自動車の所有者は自動車税を支払う義務があります。自動車税は4月1日時点の車の所有者が、4月1日～3月31日までの1年分を支払う仕組みになっています。

ちなみに、自動車税の金額は次のようになっています。

自動車税は1年分をまとめて支払っているため、年度の途中で自動車を売却した場合は、残額を還付してもらえることになります。正確には車を売却（名義変更）した日の翌月から3月までの自動車税の還付が行われます。

ということは、8月に車を売却した場合は残り7ヵ月分が、10月に売却した場合は残り5ヵ月分が還付されることになります。

では、具体的な事例で計算してみましょう。たとえば総額45,000円の自動車税を払った人が、8月に車を売却した場合、還付される自動車税は・・・

45,000 ÷ 12ヵ月 × 7ヵ月 = 26,200円（100円未満切り捨て）

というわけで、26,200円が返金されることになります。

しかし、ここで注意しなければならないことがあります。というのも、自動車税の還付が義務付けられているのは「廃車」の場合だけです。廃車の場合は法的に国から残額が還付されます。

一方で「売却」の場合は法律上の還付義務がありません。そのため、国ではなくディーラーや買取店が「任意で」還付金を（買取額に上乗せして）支払うことになります。

つまり、必ずしも自動車税が還付されるわけではないため、自動車税の還付を考慮してくれるお店を見つける必要があるのです。

支払う税金について

売却時に支払いの可能性のある税金として、①自動車税、②所得税、③消費税が挙げられます。このうち、個人の場合は③は無関係なので無視して大丈夫です。

① 自動車税

還付の時にも紹介した自動車税ですが、場合によっては支払いが生じる可能性もあります。前述のように、自動車税は4月1日時点の所有者に支払い義務があります。そしてややこしいのは、自動車税の納付書は5月頃に届くという点です。

ということは、たとえば4月1日に車を所有していて、（納付書が届いていないので）自動車税を支払わず、4月末頃に車を売却したとしても、5月になれば自動車税の納付書があなた宛てに届いてしまいます。

そうなると所有していない車のために1年分の自動車税を支払うことになってしまうため、自動車税の還付を考慮してくれるお店に売却するか、もしくは4月1日より前に車を売却するようにしましょう。

② 所得税

所得税は「車の売却価格が購入価格を上回った場合」に発生します。通常、そのようなことはめったにありませんが、希少価値の高いプレミアのついた車はそのような現象が起こり売るため注意が必要です。

車を高く売るための方法

前述のように、自動車税の還付は販売店の判断によるため、必ず税金面まで考慮してくれるお店に査定を依頼するようにしましょう。

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