事故車の基準をご存知でしょうか？実は意外と分かりにくいため売却時に揉めることが後を絶ちません。

まず、車査定業界では自動車公正取引協議会、日本自動車査定協会、日本中古車販売協会連合会が定めた規約で、「事故車」、あるいは「修復歴車」と表示することを義務づけています。

「事故車」と「修復歴車」の違いとは？

皆さんは「事故車」と「修復歴車」の違いについて明確に説明することできますか？

「事故車」は交通事故で車が大きく破損したものを指していて、「修復歴車」はこすったり、へこんだ部分を修復した車の事をイメージしていませんか？

規約によると、事故車は、単に交通事故を起こした車を指すのではなく、事故、あるいはその他の要因で自動車の骨格部分にあたるフレーム損傷させ、損傷部を交換または修理した経歴のある車のことをいいます。

その為、査定士にとっても修復歴車の定義は「車体の骨格に当たる部位など、特定の部位を修理・交換した車」になります。

特定の部位は以下になります。

①フレーム（サイドメンバー）

 

②クロスメンバー

 

③インサイドパネル

 

④ピラー

 

⑤ダッシュパネル

 

⑥ルーフパネル

 

⑦フロア

 

⑧トランクフロア

 

⑨ラジエーターコアサポート

この中で①～⑧の部分に損傷がある、または修正・修復したものは修復歴となります。ただし、ネジ止めされている部分に関しては骨格には含まれません。

⑨のラジエーターコアサポートに関しては、日本自動車査定協会では「交換され、かつ隣接する骨格部位に凹みや曲がり、または修復跡がある」場合は修復歴扱い、と定義していますが、日本中古車自動車販売商工組合連合会では「交換だけでも修復歴」と定義しています。

修復歴車の査定減額はどれくらい？

修復歴車に該当する場合、どのくらい査定額が落ちてしまうのでしょうか。査定額は車の車種やグレード、年式などの条件によって大きく変わってしまいます。しかし一般的に、修復歴車の査定額は2～3割程度下がってしまうといわれています。

ちなみに、「修復歴があるっていわなければ、騙し通せるんじゃないの？」と思う人もいるかもしれませんが、査定士は査定のプロであり、申告しなくても修復歴は一発で見抜かれてしまいます。

余計なトラブルを起こさないためにも、正直に申告したほうが良いでしょう。

なお、査定額を高くするためのアドバイスは別の記事に書いていますので、

少しでも高額査定になるよう確認ください。

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【車を売却するときに気をつけること】

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